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謎が多い深海における海洋ゴミの実態解明にせまる -「深海デブリデータベース」からわかってきたこと-

2018年5月11日
昨今、
海洋に流出した「海洋ゴミ」の問題が世界的に取り上げられています。

広大な海洋の中で深海は、
海洋ゴミの観察や状況把握が特に困難な場所と考えられていましたが、

UN Environment World Conservation Monitoring Centre
(国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター)とGODACが
共同で「深海デブリデータベース」のデータを活用して調査した結果※1
海洋ゴミが人々の日常生活から遠く離れた深海にまで分布していることがわかりました。

特に注目すべきは、ポリ袋等の使い捨てのプラスチックの多さで、
水深1万メートルを超えるマリアナ海溝にも見つかりました。
「深海映像・画像アーカイブス」でご覧いただけるように、
深海には特殊で貴重な生態系が存在します。

深海環境や生態系を保全するために、それらのゴミが陸から深海にどのように運ばれるのか、
どのような影響を生態系に与えているのかを調べることが、いま海洋科学者に求められています。

6000m以深の海洋ゴミの分布を世界で初めて報告した、この調査結果と共に、
「深海デブリデータベース」による深海ゴミのデータベース化と発信の試みは
世界でも先進的な取り組みとして高い注目を集め、
新聞やニュース、研究機関のトピック※2として取り上げられています。

"日本経済新聞WEBサイト 2018年5月8日社会面"

「深海デブリデータベース」はどなたでもご覧いただけるデータベースです。
論文や記事で取り上げられた写真以外にも、たくさんのデータをご覧いただけます。
是非アクセスして、深海にまで及んでいる海洋ゴミの状況をご自身の目でお確かめください。


※1 深海デブリデータベースで公開している映像・画像データを元に記載した論文がMarine Policy誌に掲載されました。

タイトル:Human footprint in the abyss: 30 year records of deep-sea plastic debris.
著者:千葉早苗a, b, 齋藤秀亮c, Ruth Fletcherb, 與儀孝之d, 嘉陽牧乃d, 宮城伸d, 荻堂盛誉d, 藤倉 克則e.
a国立研究開発法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC)
bUN Environment World Conservation Monitoring Centre
c海洋研究開発機構 国際海洋環境情報センター (GODAC)
d株式会社マリン・ワーク・ジャパン
e海洋研究開発機構 海洋生物多様性研究分野


※2 UNEP (国連環境計画) WEBサイトで、
上記研究成果を引用する形で深海ゴミに関するトピックが掲載されました。



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